少女が望む宝
「あ、なあ、コレ見ろよ」
ベンが地面を見て
手招きしてる
「なに?なんか落ちてた?」
「違う。これって車輪の跡だ…
つまり、俺達が探している宝は
もう違う奴等に盗られたかも…」
「どうしてそこまで分かるのよ」
「こんな辺鄙な場所に
好き好んで来たりする奴いるか?
俺はここに来たのが初めてだよ」
「「た…たしかに」」
3人に少しの緊張が走る
地図を握りながら
先頭で息をのむリース
「………もうすぐだよ
あそこの、木が繁ってるとこ
そこを抜けたら、宝の在処………」
ゴクリ