少女が望む宝
「なに…ここ」
飛び込んできたのは
夕日だけでなく、
地面いっぱいに広がる
色とりどりの花
まるで、ここたげ特別な…
神聖な場所みたいに…
…だからなの?
…涙が出るの
リースは思った
ここに来ると温かいぬくもりに抱擁
されるみたいに心があつくなる…
「…なあ…リース、あれ」
ラリーが指差した所には
何かが建ててあり
「宝なのか?」
ベンの言葉に涙を拭き取り
そこに歩み寄るリース
「…これ…」