少女が望む宝
林の中をテコテコ歩くリース。
下を向きぶつくさと独り言を吐く
「…仲間…って~…
しかも2人って…
んー…??…あっっ!」
頭を上げたかと思えば
リースは悲しいことを呟く
「私って友達いたっけ?」
虚しく鳥が数羽飛び立った
静まりかえる林に
リースの大きな溜め息が響く
「大きい溜め息だね」
…ん?
声がした方を見れば
本を片手に持つラリーが居た
「ラリーじゃないの!
元気ー!!?」
「午前中に学校で会ったでしょ」
「そーだった」
「で、リースは何してるの?」
「森にあるたか…
ああああっっ!!!!!!」
「えっなに…「ラリー!!」
リースはラリーの肩を
がしっと掴んだ
「私と一緒に宝物を探しましょ!」
『宝物だって!!!?
勿論探すに決まってるだろ!!』
しかし帰ってきた反応は
リースの予想とは大部違うものだった
「…………はあ?」