こんな私でも愛されますか
こんな私でも愛されますか
午前四時。深夜と言うには遅すぎる。もはや明け方と言うのだろうか。

デスクチェアから立ち上がり、空色のカーテンからそっと外を見渡す。

漆黒の闇が外を包んでいる。

周囲のアパートの部屋の灯りはほとんど点いていない。

(皆さん、ご就寝中ですか……。それはよござんしたね)

もう何日、太陽を浴びていないのだろうと考えたが、そんな日数を計算してどうすると諦めた。

凝り固まった首と肩をぐりぐり回し、またデスクに向かう。
< 1 / 11 >

この作品をシェア

pagetop