遅咲きの恋心
告白して何分たっただろうか……彩は何も言ってくれない。





やっぱり3年前だしもう好きでいてくれないよなぁ。



「……ん……?」



「えっっ?」



彩の小さな声が聞き取れない。


「っっほんっと?」


「あぁほんと。彩が好きだよ」



そういうと彩が抱き着いてきた。



「あたしも好きだよっ。中学のころから私の気持ちは変わってないよ。何回も諦めようとしたけど諦められなかった」


うれしい。






「俺の気持ちはあの時から変わったよ。あの時は恋愛に全然興味なくて……。でもこの頃彩呼び出しされているだろ?そのたびに心が痛くなって…彩のこと好きなんだって気付いた。」



そして俺もぎゅっと抱きしめた。



「彩を振った日に言いたかったんだ」



「今までは嫌な日だったけど今日からは特別な日になったよ」




にっこり笑顔で彩が言った。
< 14 / 23 >

この作品をシェア

pagetop