遅咲きの恋心



最初聞き間違えかと思った。


「ごめんッ」


俺はこれしか言えなかった。


彩を見ると目に涙を浮かべていた。



「あっそっそうだよねッ。いきなりごめん」


俺は何も言えなかった。



「明日から普通に接してほしい」



どうしようか考えていたら彩が言った。


「えっっ?」


「雅司を好きな気持ちは心の中に閉じ込めるからッ。明日からは今まで通りに友達として接してほしい」




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