遅咲きの恋心

隆Side




彩と雅司にそんなことがあったとは気付かなかった。

中２の俺達にはまだ『好き』とか『彼女』とかよくわからなかった。


もちろん俺と美優も付き合ってなかったし。







｢美優はどうなると思う？｣


｢私はうまくいくと思うよ。好きな気持ちはそう簡単に変えられないもん｣



｢でも中２のときだよ？もう４年も前……｣



美優を見るとまた涙目になっていた。


ﾔﾊﾞｯまたやってしまった。



｢隆はくっついてほしくないの？｣



｢ごめんｯ今の嘘。くっついてほしいよ｣



そう言って美優の目元に手を持っていき涙を拭いた。


｢だったらそんなこと言わないでｯ｣



｢そうだよな。ゴメン｣



｢わかってくれたんならいいの｣









２人には絶対くっついてほしい。




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