《短》いつも隣に居るアイツ【完】
そう。
あたしは瑠と手を繋いだとき、心臓が破裂するぐらいドキドキしていた。
「それが答えだよ」
夜月先輩はニコッと笑ってあたしの手を離した。
「‥それが答え?」
「そう。俺に対しての感情は憧れみたいな物で、本当は瑠くんに恋してたってこと」
あたしはその言葉を聞いて、涙が出た。
だって‥凄ーく昔なのに、思い出しちゃったんだもん。
忘れてたのに。
無理やり忘れたのに。