《短》いつも隣に居るアイツ【完】

未華を忘れられるいいきっかけになったらと、俺はその女を利用した。


でも結局、手を繋ごーが、キスしよーが、俺の心は変わらないでいた。


それにたかが中学の恋愛。SEXとか、そんな大人な恋愛はできなくて。


気づけば約3年間、その女て付き合っていた。


高校へ上がると同時に、俺はその女に別れを伝えた。


嫌とも言われなかったし、すんなり別れた。


中学の恋愛は本当にたいしたことないんだな。


そう思った。


―そして高校。

俺はもちろん未華と同じ学校へ入学した。


俺の方が頭がいいので、未華が入る高校の受験は、はっきり言って余裕だった。


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