45センチのコイ。
……夢香の言う通り、イケメンくん……です。
こんなところで見かけてしまうなんて、偶然……。
「行くよ、優香」
「えっ!?。
どこに?」
急に夢香がぐいっと腕を引っ張るもんだから、こけそうになった。
「決まってんじゃない。
イケメンくんの後をつけるのよ」
――――
あたしたちより3メートルくらい前の方で、お会計待ちの列に並んでいるしがつついたちくん。
「優香。
お願いがあるんだけど……って、あんた、ちゃんとメガネかけなさいよ」
「え。
なんで?」
授業中の時にしかかけていないメガネを、なんで今かけなきゃ……。
「そりゃあ、今あたしたちはイケメンくんの情報を集めやすい位置にいるんだから。
メガネかけてた方がさらに視野がきれいに見えて、より仕事がはかどるじゃない」
「……」
「あ、お願いっていうのは、しがつついたちくんの本の名前を見てほしいってこと」
……。
仕方なく、ごそごそとカバンからメガネを取り出す。
取り出したのは、春休み中に新しく買ったメガネ。
蔓のところに、あたしの好きな色のオレンジのお花がついている。
……うう。度、キツイな。
視力が1.2になるだけの力はあるわ……。
こんなところで見かけてしまうなんて、偶然……。
「行くよ、優香」
「えっ!?。
どこに?」
急に夢香がぐいっと腕を引っ張るもんだから、こけそうになった。
「決まってんじゃない。
イケメンくんの後をつけるのよ」
――――
あたしたちより3メートルくらい前の方で、お会計待ちの列に並んでいるしがつついたちくん。
「優香。
お願いがあるんだけど……って、あんた、ちゃんとメガネかけなさいよ」
「え。
なんで?」
授業中の時にしかかけていないメガネを、なんで今かけなきゃ……。
「そりゃあ、今あたしたちはイケメンくんの情報を集めやすい位置にいるんだから。
メガネかけてた方がさらに視野がきれいに見えて、より仕事がはかどるじゃない」
「……」
「あ、お願いっていうのは、しがつついたちくんの本の名前を見てほしいってこと」
……。
仕方なく、ごそごそとカバンからメガネを取り出す。
取り出したのは、春休み中に新しく買ったメガネ。
蔓のところに、あたしの好きな色のオレンジのお花がついている。
……うう。度、キツイな。
視力が1.2になるだけの力はあるわ……。