45センチのコイ。
隣の席では、しがつついたちくんがチャイムが鳴ったにも関わらず、本を読んでいる。
……今日も、違う。
しがつついたちくんは、始業式の時に持ってきていた本をずっと読んでいて、あの時みた分厚い本は持ってきていない。
まだ、その本を読み終わってないからなのかも。
読み終わったら、あの本持ってくるかも。
などと、なぜか密かな希望を抱いてしまった。
「ゴメンね、遅くなって」
チャイムが鳴ったのにいつまでも教室に来ない先生が、やっと来た。
そこでようやく、パタンと隣から本を閉じる音がした。
「じゃあ、今日は自己紹介の時間って昨日言ったので、自己紹介をします。
順番は……窓側の席の子か廊下側の席の子、どっちかから始めようと思うけど……」
できれば、窓側の席の子から始めてくれるとありがたいな……。
廊下側だと、すぐ順番が廻ってきちゃうし。
できるだけたくさんの人の自己紹介を聞いて、参考にしたい。
順番は、ラッキーなことに窓側からになった。
ひとりひとり順番にその場で立って、自己紹介をしていく。
みんなの自己紹介を聞いると、「好きな食べ物」や「最近ハマってるテレビ」などがあり、参考にさせてもらった。
中には「彼女募集中」など、なかなかユニークなことを言ってる人がいて、クラスが少し笑いに包まれたりもした。
……今日も、違う。
しがつついたちくんは、始業式の時に持ってきていた本をずっと読んでいて、あの時みた分厚い本は持ってきていない。
まだ、その本を読み終わってないからなのかも。
読み終わったら、あの本持ってくるかも。
などと、なぜか密かな希望を抱いてしまった。
「ゴメンね、遅くなって」
チャイムが鳴ったのにいつまでも教室に来ない先生が、やっと来た。
そこでようやく、パタンと隣から本を閉じる音がした。
「じゃあ、今日は自己紹介の時間って昨日言ったので、自己紹介をします。
順番は……窓側の席の子か廊下側の席の子、どっちかから始めようと思うけど……」
できれば、窓側の席の子から始めてくれるとありがたいな……。
廊下側だと、すぐ順番が廻ってきちゃうし。
できるだけたくさんの人の自己紹介を聞いて、参考にしたい。
順番は、ラッキーなことに窓側からになった。
ひとりひとり順番にその場で立って、自己紹介をしていく。
みんなの自己紹介を聞いると、「好きな食べ物」や「最近ハマってるテレビ」などがあり、参考にさせてもらった。
中には「彼女募集中」など、なかなかユニークなことを言ってる人がいて、クラスが少し笑いに包まれたりもした。