いつかの姫といつかの僕
一瞬で世界が明るくなった。



「戻ってる…」


僕は唖然とした。

姫と帰る途中だった
大きな橋の前に戻っていた。





悪い夢をみていたんだきっと
さっきの出来事はなんでもないんだ







でも僕の手に握っていたものは姫の手でわなく、
姫が頭にのっけていた花のわっか

僕とお揃いの花のわっか





「姫!?」




姫がいない



僕は走り出した。






さっき姫と行った丘

ゆるやかな流れの川



探せるところは全部探した。





だけど姫はいなかった。





きっとお城にいるんだ。

最初からお城に行けばよかったなあ。



そう思いお城に向かった。





「姫?姫いるなら返事してくれ」





姫の声は聞こえない。


お城のあちこちを探しまわった。



だけれど姫の姿はどこにもない。




< 6 / 9 >

この作品をシェア

pagetop