+夜に奏でる恋の歌+
第1夜
旅館での出会い
「気持ち良かったね〜」
私、高校一年生の浜風椎奈は
とある県に旅行に来ている。
「はぁ!?あたしなんか口に砂
だれかさんにぶっこまれたん
ですけどー」
「あは、ごめんごめん」
となりで怒鳴っているのは
同じバスケ部仲間の凛夏。
髪は黒髪でセミロング。笑うと えくぼがみえる可愛い女の子。私の憧れでもある。
さっきまで旅館の近くの海水浴場で走り回って遊んでたんだ。
でももうすぐ夕飯の時間って
ことで宿泊予定の旅館の前に
やってきたんだ。
民宿「夜の宿」
「わあ…」
すごく和風な外観だった。
三階建てで大きくはないんだけど綺麗な池が右側にあって、
色んな花が旅館の
ところどころに咲いていて
とても素敵な民宿だと思った。
「やばっ!めっちゃ素敵じゃん!」