+夜に奏でる恋の歌+
第二夜
転入生
旅行に行った後からは時間が嵐のように過ぎ去っていき、
長いようで短かった夏休みが終わった。
今日は始業式。
教室に行き周りを見渡すと日焼けをした人逹が多く見られた。
どうやら充実した夏休みを送れることが出来たようだ。
そう思いながら、窓側の席にいた凛夏のもとにいった。
「凛夏〜おはよう!」
「あ、なんだ〜椎奈かぁ。おはよう〜!!てかめっちゃ暑いんですけど!」
席に座りながらあぐらをかく凛夏。
(ほんとにこの子は…可愛い顔してなんであぐらなんかかくのよ)
半分呆れつつ、暑そうにしている凛夏を見つめていると、
突然凛夏が立ち上がった。
「わあっ!!」
いきなり立ち上がるとは思っていなかったので、ビックリした私は思い切り隣の席の机の角でお尻を強打してしまった。
「ちょっと!!凛夏〜」
「そんなことはどうでもいいのよ!!」
「え?」
「今日このクラスに超イケメン転入してくるんだって!!」
凛夏が目を輝かせているのを見てわざとらしくため息をついた。
「こらこら。期待なんかするな。するな。」
「なによぉー。ぶっちゃけ、あんたも興味あるでしょ?!」
「私はいつも…あんまり興味ないから!!」
その通り。
いつも皆転入生がイケメンか可愛いかどうかとか、転入生が教室に入ってくるまではそんな声が飛び交っているが、転入生が入ってきたとたんに「はい、期待はずれー」と肩を落とすパターンが多いのだ。
だから私はいつも転入生に期待
などしていない。
(だってイケメンだからって…誰しもが付き合えるわけじゃないのにー…)
「ぶー。椎奈のバカ!!あっ先生来たよ!」
凛夏が声を発したと同時に、担任の福田先生が入ってきた。
「ほらーお前ら席につけー」
皆は渋々自分の席についた。
「今日は転入生が来ている。今日の予定を言うのは後回しだ。黒河くん、入ってきて」
皆がごくりと唾を飲み込んだ。
教室が期待の色に包まれた。
がらっ。
「え…?」
私は転入生を凝視した。
「えぇええぇーっ」
長いようで短かった夏休みが終わった。
今日は始業式。
教室に行き周りを見渡すと日焼けをした人逹が多く見られた。
どうやら充実した夏休みを送れることが出来たようだ。
そう思いながら、窓側の席にいた凛夏のもとにいった。
「凛夏〜おはよう!」
「あ、なんだ〜椎奈かぁ。おはよう〜!!てかめっちゃ暑いんですけど!」
席に座りながらあぐらをかく凛夏。
(ほんとにこの子は…可愛い顔してなんであぐらなんかかくのよ)
半分呆れつつ、暑そうにしている凛夏を見つめていると、
突然凛夏が立ち上がった。
「わあっ!!」
いきなり立ち上がるとは思っていなかったので、ビックリした私は思い切り隣の席の机の角でお尻を強打してしまった。
「ちょっと!!凛夏〜」
「そんなことはどうでもいいのよ!!」
「え?」
「今日このクラスに超イケメン転入してくるんだって!!」
凛夏が目を輝かせているのを見てわざとらしくため息をついた。
「こらこら。期待なんかするな。するな。」
「なによぉー。ぶっちゃけ、あんたも興味あるでしょ?!」
「私はいつも…あんまり興味ないから!!」
その通り。
いつも皆転入生がイケメンか可愛いかどうかとか、転入生が教室に入ってくるまではそんな声が飛び交っているが、転入生が入ってきたとたんに「はい、期待はずれー」と肩を落とすパターンが多いのだ。
だから私はいつも転入生に期待
などしていない。
(だってイケメンだからって…誰しもが付き合えるわけじゃないのにー…)
「ぶー。椎奈のバカ!!あっ先生来たよ!」
凛夏が声を発したと同時に、担任の福田先生が入ってきた。
「ほらーお前ら席につけー」
皆は渋々自分の席についた。
「今日は転入生が来ている。今日の予定を言うのは後回しだ。黒河くん、入ってきて」
皆がごくりと唾を飲み込んだ。
教室が期待の色に包まれた。
がらっ。
「え…?」
私は転入生を凝視した。
「えぇええぇーっ」