私の血を狙わないで。
───あれから、すっかり調子が良くなった光は、家に帰ることになった。
私は、光を家まで送っていくことにした。
光の家までの道のりの間
こんな会話をしていた。
「まさか、凛香が魔女だったなんて…」
「私も知った時は、嘘かと思った。」
「…あれ?…でもなんで、魔女だって分かったの?」
「あの三人から教えてもらったの」
私がそう言うと、光は首を傾げた。
「何で、あの三人は凛香が魔女だって分かったのかな?」
「あ……」
私は大きく頷いた。
言われてみれば確かに。
何で分かったのだろう?
「魔女って、印なんてないでしょ?
なんで分かるのかな…。」
「………。」
「ねぇ、もしかしたら…。騙されてる…とか…」
「…なわけないよ」
正直、不安になった自分もいたけど、私は三人を信じることにした。
「また今度、聞いてみるよ。」