私の血を狙わないで。
☆第五章
*誤解。
───次の日、一秒も寝てない私は
いつものように、ハクさんたちと登校した。
(今…かな?…いや、でもちょっと待って。)
私は話を変えるタイミングを狙っていた。
そう。
昨日、光と話したこと。
「それでさ~っ!!」
シンさんたちが、あまりにも楽しそうに話してるもんで、なかなかチャンスがない。
……今っ!!!
「あっ…あのさ!!!話があるんだけどっ!!」
「ん?話?」
皆が私を見つめる。
小さく深呼吸をすると、話を始めた。
「私が魔女だってこと、なんで分かったの?」
「えっ……」
皆が顔を見合わせる。
すると、シンさんが
「まーまー。こういう話はまた今度ってことで!!」
「ええっ!???」
どういう意味っ!??
ってか、みんな焦ってるし。
困ってるし。
やっぱ私、騙されてるのかな…?