私の血を狙わないで。
危ない危ない……
ママは怒ると物凄い怖いんだから。
通学路をズンズン歩いていく
桜の花びらが、ちらほらと舞い落ちる
とっても綺麗な、ピンク色だった
「桜の木ー……。」
私は上を見上げて、立派に育った桜の木を見つめた
ああ。
なんだか入学式って感じ
本当に、私高校生になるんだ……
勉強大丈夫かな?
良いクラスになれるかな?
ウキウキだった心に、ジワジワと不安が込み上げてくる
「りぃ~んかっ!!!!!」
「わっ!!??」
いきなり、後ろから聞き慣れた声が聞こえたもんで、私は声が裏返る
恐る恐る後ろを振り返り、誰なのかを確認