私の血を狙わないで。





危ない危ない……




ママは怒ると物凄い怖いんだから。




通学路をズンズン歩いていく




桜の花びらが、ちらほらと舞い落ちる




とっても綺麗な、ピンク色だった




「桜の木ー……。」



私は上を見上げて、立派に育った桜の木を見つめた





ああ。



なんだか入学式って感じ



本当に、私高校生になるんだ……




勉強大丈夫かな?



良いクラスになれるかな?



ウキウキだった心に、ジワジワと不安が込み上げてくる




「りぃ~んかっ!!!!!」



「わっ!!??」



いきなり、後ろから聞き慣れた声が聞こえたもんで、私は声が裏返る




恐る恐る後ろを振り返り、誰なのかを確認








< 4 / 150 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop