私の血を狙わないで。





「うわっ………」



『綺麗っ!!』っていう予定だったのに、言えない



外から見た雰囲気とは全く違う。


ごちゃごちゃで、足の踏み場も少ししかないくらい。



私は予想外の展開に、何を言えばいいのか分からなかった





「そもそも、私ってなんで三人の家にいるんだっけ?」



「は!??凛香が言ったんだろ?『この傷を親に見られて、心配かけたくない』って。だから俺らが『じゃあ、俺らの家に来いよ』って言ったんじゃねーか。…覚えてねーのか?」


とシンさん。



そうだったっけ…?

よく覚えてない…



その次にリクくんが。



「そーそ。で、凛香が『私、ハクくんと一緒に寝たい♪』って言って~っそのつぎにハクが『いいぜ。一緒に甘い夜を過ごそう』って言ったんだよね~。」



「言ってない!!」


「言ってねぇ!!」



私とハクくんがハモったもんで、皆で大笑いした



ああ、私この三人といると、すっごい楽しい。








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