ただ 好きで
今までの6分の1に減らされて
屋敷内に残ってるのは綮が小さい頃から
世話をしてくれてた人ばかり
だから綮も結構 安心してるみたい
でも、やっぱり寝惚けすぎ
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「ねぇ ライル…
あたしライルの側にいてもいい?」
あなたがいつも寂しそうに見上げて
いるのは空に浮かぶ月
「お前は温かい…」
そんなに悲しそうな声で瞳で
どうして…あたしを引き留めるの?
…お願い
これ以上 引き留めないで…
決心が揺るんでしまう
あたしが行かなきゃいけないの
あなたを愛してるから行くの
「大好きだよ…」
そう言ったあたしの声は誰もいない
あなたがいつも見上げる
月の下の砂漠の上で
あなたに届かず ただ響くだけ…
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誰もが虜になってしまうアイツは
『誓約を結べ』
命令口調でそう言った
いきなりキスしてきて
「近づかないで!!どっか行って!顔も見たくない」
「できねーな。もう、誓約しちまったし。俺が離れたらお前は死ぬぞ?」
「意味わかんない!!なんなのよもう!!無理やり人のファーストキス奪っておいて今度は死ぬ?もうその冗談止めて…」
私の人生は波乱万丈…
誓約を結んだその日から
「…私が魔王…?」
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「好き」
たった二文字の言葉
何度も
何度も
何度も
言おうとした言葉は
結局、一度も言えなかった
そんなに悲しそうな顔…しないでよ
君のあんなに嬉しそうな顔をつくれるのは
あのコだけ
あたしはそんな君の笑顔に恋をした
あたしじゃ、作れないのにね
君には笑顔が似合うから
どうか笑って
☆☆☆
本棚に入れてくださった方、ありがとうございます!嬉しかったです(*´∇`*)
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