短編
「ほら、ボード」
「あっ」
しかもボードも見つけてくれた。
「ありがとう」
「先生に持っていけばいいの?」
「え、うん…」
奥山鉄也はボードを掲げて階段を降りていった。
そしてあたしもついていった。
「あの、いいよあたしが…」
「いいよ、お前運んだら大変なこと起きそうだし」
大変なことって…
やっぱさっきのでドジなイメージついたのかな。
そして職員室に着いて、ボードを先生に渡した。
「ありがとう」
「別に…」
そう言って奥山鉄也とは別れた。