短編
「いらない」
「え?」
「あたしもう気にしてないもん」
「でも…」
「奥山くんの本当の姿わかったからもういいの」
自分もいつの間にか彼のやったことなんかどうでもよくなった。
逆に彼はとてもいい人。
それがわかった。
「だからこれからも仲良くしてくれる?」
「…ああ」
彼は微笑んだ。
すると彼に抱き締められた。
「え」
「俺…玲奈のこと好きだ」
「…あたしも」
玲奈…
あたしの名前ちゃんと覚えててた。