短編



「じゃ」

「あの!ありがとう!」


すると奥山鉄也は立ち止まった。



「…嫌いだろ?」

「え?」

「昔カツアゲしたのにさ」



覚えてた!

つまり奥山鉄也はあたしのこと覚えてる。


「大丈夫、お前に近づかないから安心しろ」


そう言って奥山鉄也は再び歩き始めた。



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