朱月 蝶は舞う


昼休み、いつものように屋上でお昼をとる。いまでは、学食は月1程度になった。屋上は黒龍のメンバーだけがいるから、危険はない。



『ちょっとトイレー』



「オレもトイレ行ってきます!」



一緒に立ち上がったのは、黒龍の下っ腹でも上の方の千暉(チアキ)くん。2年生です。黒龍のメンバーはみんな屋上でお昼を過ごすから、こんなのはあたりまえだからね。




ケ「気をつけろよ」



『大丈夫だよ、千暉いるし』



あたしとケイはいつも一緒にいるけど、流石にトイレ一緒に行くのはやめてるよ。それに、トイレって言っても、階段を降りたすぐそこだから危険はないしね。



千暉と、トイレに向かう。


『もう、夏だね〜暑いや』


千「そうっすね!夏はイヤッスよ」



『どーしてさ?』



千「暑いのが苦手ッス」



『わかる!やっぱり季節は冬だよね〜』




二人でたわいもない会話をしながら、トイレに入っていった。








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