朱月 蝶は舞う



ユ「空─…、ごめんね……ごめんね」




空「だから、アレはユイのせいじゃないんだから、謝るな。アレは俺の意思だったんだからユイが謝るな必要なんてないんだからなっ……」


背中をポンポンと叩いてくれる空。空の心臓はドクンドクンと音をたて、空の腕のなかは温かかった。



ユ「…空に話したいことがね、たくさんあったんだよ」



空「うん、何でも聞くよ」


ユ「空とケイと行きたい所だってあるんだよ…」



空「うん、どこにだって行くよ」



ユ「……そらぁぁあ」



空「よしよし、」



空がいる喜びの涙と鼻水で、顔をぐちゃぐちゃにしながら空を力いっぱい抱き締めた。




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