朱月 蝶は舞う


龍「………ごめん、俺が間違っていた。」



龍兄、私は……



ユ「龍兄………、私はもう大丈夫。私には蓮や、黒龍のみんな。それにケイや空。それから龍兄、悟兄。大切な家族がいるんだもん。

怖いものなんてないんだよ。

私は……立ち止まってなんかいられない。守りたいものがあるからね、だから辛いことがあっても、前を向いて進むんだ。

だから、心配しないで」



思っていたことを
全部話した。



私の顔には
後悔なんてものはない。


今は、もう
前に進むんだ。


いつまでも
立ち止まっては
いられない。



龍「あんまり無理をするなよ。なにかあったら、兄ちゃんはすぐに駆けつけるからな」



ユ「ありがとう」



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