朱月 蝶は舞う
第三章
空のたくらみ
─ケイ─
俺は今、空が立てた悪巧みを決行すべく、黒龍の奴等にメールを打っていた。
内容はこうだ。
【久しぶりだな。ユイは元気になって、今は落ち着いている。
明日、×〇△デパートに来てくれないか?ユイには言わないで来てくれ。ユイの様子がおかしい。確かめたいことがあるんだ。】
送信してすぐに、返信がきた。相手は蓮だ。
【ユイがおかしいってなんだ】
【それは明日言う。】
他の四人からは、了解と返信がきた。
空の悪巧み…
それは、俺達がユイのことを愛しているから実行するんだ。