朱月 蝶は舞う
現在、午後四時。
ユ「寝たー」
ケ「…………スー…スー」
珍しいな。ケイがあたしが起きても寝てるなんて。大抵、ケイが起きてあたしが起きるし。
まあ、疲れてるんだろうな。
ユ「夕食の材料買いにいかなきゃ。」
あたしは、ケイを起こさないようにそっと着替え、財布を持って出かけた。
舜「なんなんだあの女…」
『手が勝手に肩にあたっただけだよ』
舜「(たしかに、あれは俺の意思じゃない。反射的に動いてしまったもの……)」
ユ「あっ。銀メッシュ。」
舜「………ッ!」
ユ「えーっと、確か舜斗くんだっけ。舜斗くん、君に聞きたいことがあるんだ。そこの公園行こう。」
舜斗くんは睨んできた。
ユ「なんにもしないよ。」
そういって、買い物袋をもちながら歩いた。舜斗くんもついてきてくれた。