朱月 蝶は舞う


  ⇒ケイ視点



カーテンを開け、朝シャンのためにバスルームに向かう。



シャワーを浴び終わると、朝食の支度にとりかかる。


そして、ユイを起こしに寝室へ向かった。




ユ「ケ……イ…ケイが……ケイ…どこ」



ケ「ユイ!俺はここにいるぞっ」



ユイに駆け寄ってユイを抱きしめると安心したのか、静かになった。




ユ「…………あれ?ケイどうしたの」




ケ「ん〜、なんかユイが可愛かったから抱きついてみた」



ユ「?」




ユイのさっきの状態は、ユイ自身のことだが、ユイ自身のことじゃない。



ユイの暗く内なる自分が表にでたとき。その時は、表のユイは内なる自分に支配される。



だけどそれは、安心をもたせればなおる。






でも、安心はそうかんたんにつかない。



龍兄も悟兄もユイがこの状態になったとき、安心をつくれなかった。




俺にしかつくりだせない。



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