朱月 蝶は舞う
男が群がってきた
A「よっしゃぁぁ、一人になった〜」
B「先手必勝!………ねぇ、紅野さん今から一緒にお話しなーい?」
A「てめぇ!セコいぞ!」
正直、疲れる。どっかいってほしいな。嫌な予感するし
立ち上がり、男には無反応で教室に向かう。
───ドッ
「(ドキッ!)……いやいや、気のせいだ」
───ゴゴゴ
「!!」
ヤバい、涙でてきた…
A「あー、泣いてる!泣いてる顔も可愛いね」
ユ「うっとーし!」
腕を振りほどくと、また捕まれた。
まじで、いい加減殴るよ?今、あたしは急いでるからキレるよ?
A「かっわい〜」
───ゴゴゴ……
やばい。
陸「…………何してんの」
A「!!ッ…黒龍の」
陸「…だから?」
A「覚えてろよ!」
ユ「……陸くん、」
───ゴゴッ!!
涙は勝手にでてくる
陸「なにかされた?……」
ユ「な…なんでも…ないから」
あたしは涙をふきながら、ケイのいる理事長室に向かう。
陸「…雷」
ユ「(ピクッ!)」
陸「………以外だな」
ユ「…雷には…良い思いでないから…ね」
陸「…昨日なんで怖がらなかった」
ユ「なにが?」
陸「…この目」
ユ「怖がる要素…ないよ?」
陸「………」
ユ「昨日も言ったけど…陸くんの目は綺麗だよ。あたしは好きだよ…陸くんは何に怯えてるのかはわからないけど……綺麗な瞳なんだから、下ばかり見ないでしっかり胸はって顔上げて歩きなよ。」
陸「……ッ」
ユ「ほら、また下ばかり見ないで陸くん、」
陸「………くんはいらねぇ」