朱月 蝶は舞う
「「なにやってるのさ」」
「いや、だってお前たち転校するんだから前の制服はいらないだろ?」
「「えっ!転校するの?!」」
「あれ?言わなかったけ?」
「言われてねーよ糞親父」
「はぁ……」
ため息しかでないよ。何を考えているのか……
あっ、あたしの名前は紅野ユイ(コウノユイ)。こっちは双子の兄の紅野ケイ(コウノケイ)。
「その前に、何で学校行くんだ?今日は日曜日だぞ。」
「「あっ……………」」
「で、転校先は……明日のお楽しみ〜」
この、バカに明るいやつは父親ね。こうみえて組長とか………はぁ……
「あっ、言うの忘れてた。その学校は隣の隣の学校だから近くのマンションから通え!二人暮らしの練習だ!」
「「…………………」」
「今日は引っ越ししちゃうぞ」
「「…………………」」
爆弾発言な父親を口を開けて呆然とみてしまった。