朱月 蝶は舞う
舜「なあ、ユイは!」
ケ「寝室………………っあぶねっまだ行くな」
寝室の方向に向かって走り出す舜斗の首根っこをひっぱった。
舜「え〜」
陸「………で、大丈夫なのか……?」
ケ「あー、ただの軽いショックだからな体にはなんのダメージはない」
陸は眉をピクッと動かした。
陸「体には?」
舜「どういう意味だよ?」
ケ「…はぁ、まあいいか言っておいても。この梅雨の時期……俺達は学校あんまり行かないから。晴れの日は行くけどな」
舜「サボりか!」
ベシッと舜斗の頭にチョップをかます陸。相変わらず無表情だ。でも、慣れているなか普通に何事もなく舜斗は静かになった。
ケ「ユイは雷がだめなんだ。まあ、いろいろあってな。ここまでしか俺は話さねーけど。」
陸「……」
陸は無表情ながら、何かをさとった。
舜「なあなあなあ、ユイんとこ行っていい?」
ケ「まだだ────────行ってもいい。起きたっぽいし」
舜斗はわーいと喜びながら、寝室に向かい陸は舜斗の跡をおった。ケイはココアをとりにいった。