朱月 蝶は舞う


「ケイ様!ユイ様!家具と荷物は向こうの屋敷に準備してごぜーやすっ!」



「親父、行動はえー」



「そんなの昔からじゃん…」



いつも、父親はおもいきった発想をいうしやらせる。例えば、急に傘下の組とトライアスロンとか……
近所の方々と親睦深めちゃうぞ☆とか……



そんなことをしている、父親で紅野組、組長は近所、この街でも人気者だ。




「ケイ、ユイ、マンションまで送ってく。車に乗れ」



「「えっ、バイクで行くよ…」」



「残念だが、ケイのバイクは既にあっちのマンションだ。ユイ、お前はバイク禁止。」



「なんで禁止なの!!」



「そりゃ、家から離れるし…可愛い妹がもし事故に会いでもしたら…って考えたら危ないからだ。何かあったら兄ちゃんに電話しろ!こっちに帰るときは悟使いなさい。バイクに乗りたいときはケイの後ろに乗ること!ケイは絶対にユイから離れないこと。いいな?わかったか?」



「……うん」



「ユイ、そんなに落ち込むな、俺がバイクに乗せてやるから」




兄貴は心配性だな〜












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