S×S ♥アイドルとJC♥
距離
「うほーぃ!!!!」
次の日、あたしはお母さんとUSJにきていた。
「たーくさん乗ろうね♪」
とかえらそうに言っちゃったよ・・・
実はあたし、すーーーごい高所恐怖症。
「ぎゃーーー∑」
まさにその声は乙女ではない(汗;
「内臓内臓!!!!」
死にそうだよ!!!
楽しいけど怖いよー∑
・・・死ぬ寸前だね。
「たーくさんのれた♪」
死ぬトコを免れたあたし・・・
何だかんだで9コのアトラクションに乗った。
間に合わない、間に合わない!!!!
「間に合わないよー!!!」
飛行機の時間をちゃっかり間違えていたおバカなお母さん。
家に帰れないじゃんか!!
ようやくのことで飛行機に乗ったあたし達。
「なぬッッ!?!?」
「沙希、あれってSTORMJETじゃない??」
STORMJETそれは、STORMの写真が貼られた飛行機。
「乗りたかったー・・・」
「見れたからいいじゃん。」
それくらいSTORMってスゴいんだ、って思わせられた。
一般人と芸能人の恋ってダメだよね・・・。
ネガティブモードのスイッチが入って、
1人ムナしく悲しみに浸ってた。
飛行機の中もずっと翔くんの事ばっか考えてた。
「なんでかな??」
「沙希??どした??」
考えていたことが口に出ちゃったよ。
「・・・なんでもないでーっす(汗;」
恥ずかしい・・・。
「ゴゴゴゴゴゴーー」
ハッッ!!!!
いつのにか寝てたよー!!
え?さっきのゴゴゴゴっていびき!?
「ゴゴゴゴゴ」
また!?
あたし起きてるし、後ろのおじさんか!?
「着陸いたしました」
飛行機の着陸の音かよ!!!
それにしてもパイロットの人ヘタかったな。
あっと言う間着いてた。
これが、あたしと翔くんの距離。
手を伸ばしても全く届かない距離。
きっと飛行機で行っても届かない距離。
どうやらあたしは翔くんの事になると乙女になるっぽい。
この距離がいつか縮まりますように・・・。