Love Difference 〜the long ago and the now〜

｢そうか。気を付けろよ。｣

｢うん、じゃあね。｣

薫は帰っていった。どれだけか時が流れて、雷青は口を開いた。

｢可愛い子でござったな。｣

｢だよね！薫って可愛いよね！｣

太一は満面の笑みを浮かべていた。どうやら、自分の思ってる事を理解してもらえて嬉しいらしい。雷青は疑問を口にした。

｢太一は、どうやって薫と知り合いになったでござるか？｣

｢うーん、どうやってって言われても……。俺と薫は幼馴染でさ。親父同士が仲良いらしいんだ。で、俺と薫は幼稚園も小学校も一緒でさ……。あっ、幼稚園とか小学校って分かる？俺が今行ってる中学校とかもそうだけどさ、江戸時代で言う寺子屋の一種？なんだ。他にも高校とか大学とか大学院とか有るんだけど。｣

雷青は退屈そうに欠伸した。

｢太一…。拙者、寺子屋の説明は質問してないでござるよ。｣