Love Difference 〜the long ago and the now〜
ゆっくりと顔を上げる雷青。

「君が、雷青?」

「はい。」

「そう。僕は志乃丸。宜しくね。」

手を差し出す志乃丸相手に、雷青はキョトンとした。そのままゆっくりと志乃丸の手を握る。

「志乃丸様!」

志乃丸の横に居た男が悲鳴をあげた。

「良いんだ、直一郎。」

「そう…ですか。」

志乃丸は雷青の方に向き直った。

「雷青、得意な事は?」

「速く長く走る事でございます。」

「そう。…じゃあ、"契約"してくれないかな?」
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