Love Difference 〜the long ago and the now〜

｢ま、俺達に出来る事は、雷青をこの時代でも楽しませてあげる事と、明治時代での花岡志乃丸と雷青の幸福を祈る以外に何も無いよな。｣

太一の一言に薫は頷き、千賀也の顔色が明るくなった。

｢そうだよ！俺等は雷青がこの時代を楽しめるようにしてやれるじゃん！何処なら雷青も楽しめて、この時代の文明も感じられるかな？遊園地かな？それともカラオケが良いかな？…｣

一人で盛り上がっている千賀也を尻目に薫は言った。

｢…ったく、千賀也は立ち直りが速いんだから。いつも全然後悔とかしないんだから…。｣

｢でも、立ち直りが速いのは、ある意味千賀也の良い所だよ。それと、カラオケに連れて行くのは良いと思うよ。カラオケって元々、日本で出来たんだし。｣

太一が言うには、今の科学技術や文明が有ってこそ、カラオケが有るのだと言う。薫もそれに共感した。

｢千賀也、雷青。やっぱりカラオケに行こうよ。｣

｢からおけ？何でござるか？それは。｣