Love Difference 〜the long ago and the now〜
エロ親父ヤンキーの顔が赤くなったり青くなったりしている。これって切れる寸前じゃんか……。やべえよオイ…。
「俺は薫が好きだ。ただそれだけの理由だけど、俺は薫を守るよ。守り通すよ。他の人は違うかもしんない。俺って案外、人情深い性格だし。他人の為に命捨てたくない人、多いだろうし。でも俺は違う。俺の場合は、俺の命より、薫の命の方が大切なんだ。」
誰も言葉を発しなかった。雷青が一人だけ頷いていた。
「俺の友達に彼方翼(かなた つばさ)って奴がいる。そいつは俺と同じサッカー部だけど、ついこの間、試合で少しミスって先輩に怒られてた千賀也を庇ってた。俺、翼に言ったんだ、『バレたら殺されるぜ』って。そしたら翼の奴、こう言ったんだ、『俺なんかの命より、千賀也の感情の方が大切だろ』って。」
俺は後ろを向いて、両腕を広げた。でも、すぐに髪に結んである青いリボンを解いた。四つ折りにする。
「薫、これ一回、オマエに返すよ。くれたのは、いつだっけ?――小三の時か。マフラーのつもりでくれたんだっけ。けれど俺、『マフラーだったら、冬しか巻けない』とか言って、髪伸ばし始めたんだ。思い出した。」
「太一にあげたじゃん。だから」
「俺は薫が好きだ。ただそれだけの理由だけど、俺は薫を守るよ。守り通すよ。他の人は違うかもしんない。俺って案外、人情深い性格だし。他人の為に命捨てたくない人、多いだろうし。でも俺は違う。俺の場合は、俺の命より、薫の命の方が大切なんだ。」
誰も言葉を発しなかった。雷青が一人だけ頷いていた。
「俺の友達に彼方翼(かなた つばさ)って奴がいる。そいつは俺と同じサッカー部だけど、ついこの間、試合で少しミスって先輩に怒られてた千賀也を庇ってた。俺、翼に言ったんだ、『バレたら殺されるぜ』って。そしたら翼の奴、こう言ったんだ、『俺なんかの命より、千賀也の感情の方が大切だろ』って。」
俺は後ろを向いて、両腕を広げた。でも、すぐに髪に結んである青いリボンを解いた。四つ折りにする。
「薫、これ一回、オマエに返すよ。くれたのは、いつだっけ?――小三の時か。マフラーのつもりでくれたんだっけ。けれど俺、『マフラーだったら、冬しか巻けない』とか言って、髪伸ばし始めたんだ。思い出した。」
「太一にあげたじゃん。だから」