Love Difference 〜the long ago and the now〜

｢やったぜ太一！｣

｢ラッキーチャームだ！太一、おまえラッキーチャームだぞ！ラッキーチャームを決めたんだ！｣

わらわらと人が集まって来た。太一に抱きつく翼。太一の頭を叩く千賀也。太一のすぐ横で笑っているのは芳喜だ。そのまま試合終了のホイッスルが鳴った。

｢気を付けーー！礼！｣

｢有難うございました！｣

太一と翼と千賀也はそのまま観客の所にへ行った。翼が叫んだ。

｢一音ちゃーーん！どうだった〜〜！｣

｢格好良かったーー！｣

側で太一と薫がこそこそと話していた。

｢…あ…あのさ、……俺と付き合ってくれる…？｣

｢…良いよ。あたしに声をかけてくれて……、有難う。｣

喜びと嬉しさのあまり、太一は薫に飛び付いて、そのまま薫を押し倒した。薫の顔は更に赤くなった。

｢『有難う』は俺の台詞だ！薫、有難う！俺、薫のことマジ大好きだ！｣