Love Difference 〜the long ago and the now〜
保冷剤を受け取った薫は笑顔で言った。芳喜は顔を赤くしながらも言った。
「その保冷剤、返さなくても良いからー!」
その様子を見ていた一音と翼は言った。
「国保って本っ当に純情だよね。」
「だよね。普通、好きでもないただのクラスメートに笑顔で礼言われたくらいで顔赤くならないぜ。」
「他人を見てて顔を赤くする人って今時居ないし。」
「でも、芳喜も芳喜で他人想いなんだよな。ほら、さっきだってゴール前に居たのにさ、わざわざ太一にボール回して来たじゃん。それってさ、太一にゴールして欲しかったんだよ。幸せになって欲しかったんだ。俺、わざわざ芳喜に回したのに。」
「でも良かったよね、青影も。薫と付き合えるようになってさ。」
「だな。二人の幸せを祈ります。」
ぺちゃくっている二人に、千賀也の声が聞こえてきた。
「翼ーーぁっ!いちゃついてる暇が有ったら、片付け手伝えーーっ!てめぇも殿崎のサッカー部員だろーーっ!」
「わーかーりーまーしーたーぁっ!じゃなっ、一音ちゃん。」
「うんっ!」
「その保冷剤、返さなくても良いからー!」
その様子を見ていた一音と翼は言った。
「国保って本っ当に純情だよね。」
「だよね。普通、好きでもないただのクラスメートに笑顔で礼言われたくらいで顔赤くならないぜ。」
「他人を見てて顔を赤くする人って今時居ないし。」
「でも、芳喜も芳喜で他人想いなんだよな。ほら、さっきだってゴール前に居たのにさ、わざわざ太一にボール回して来たじゃん。それってさ、太一にゴールして欲しかったんだよ。幸せになって欲しかったんだ。俺、わざわざ芳喜に回したのに。」
「でも良かったよね、青影も。薫と付き合えるようになってさ。」
「だな。二人の幸せを祈ります。」
ぺちゃくっている二人に、千賀也の声が聞こえてきた。
「翼ーーぁっ!いちゃついてる暇が有ったら、片付け手伝えーーっ!てめぇも殿崎のサッカー部員だろーーっ!」
「わーかーりーまーしーたーぁっ!じゃなっ、一音ちゃん。」
「うんっ!」