Love Difference 〜the long ago and the now〜
「?…『イラナイ』……?」

頷くと志乃丸は言った。

「そう。僕には雷青はもういらないんだ。邪魔なんだよ。」

「…そんなっ。拙者と志乃兄殿は、ずっと仲が良かったでござろうっ?どうして今更っ??!」

「………雷青のコトが嫌いになったからだよ。」

「っ………そんなっ!」

そして雷青は俯いて言った。

「拙者は今でも志乃兄殿のコトが好きなのに。」

「とにかく、僕はもう、雷青のコトが嫌いになったんだ。じゃあね、もう二度と会う事も無いだろうね。」

雷青に背を向け、志乃丸は歩き始めた。

「志乃兄殿っ!お待ち下さいませ。志乃兄殿ーーーーっ!」

      ★

雷青は自分の絶叫で目が覚めた。

「…夢か……。」

雷青は伸びをしながら言った。

「嫌な夢だったな……。」

その途端、ドアがバタンと開いた。太一だった。

「どうした雷青っ?痴漢でも入って来たのかっ?」
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