Love Difference 〜the long ago and the now〜
――――おっ、その声は太一だな?どうだ?元気してるか?

「してます。雷青、変わる?」

雷青は笑顔で頷いた。

――――何?雷青ちゃんも居るの?もしもし?

「もしもし?英先輩?元気ですか?」

急にセミが鳴き止み、雨がザァザァと降ってきた。遠くで雷の音が聞こえる。

――――元気だよ。あっ、夕立だ。ちょうど雷が落ちた。

ケータイからの雷の音に太一達はびびった。そのまま雷青は倒れ込んだ。

「ちょっと、雷青?大丈夫??」

太一は雷青を揺すってみたが、効果は無し。千賀也は適当に太一のケータイをと取って話し始めた。

「ヤバイよ先輩。雷青が倒れちゃったんだ!」

――――千賀也?どうしたんだ?説明しろ。

「英先輩の家に落ちた雷の音聞いたら、雷青が倒れちゃったんだ。気ぃ失ってる。」

――――マジかよ。どうしてだ?
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