Love Difference 〜the long ago and the now〜

｢…そっか、サンキュ晴香。侍強はどう思った？｣

侍強は目を閉じて、開いた。

｢古い物がよく似合いそうな子だと思ったかな。扇子とか日傘とかじゃなくて、えっと…、刀とか十手とか文箱とか。｣

｢最初は実際、文箱と短刀持ってたんだぜ。信じられないのが雷青が居なくなった時、それ等を持ってなかったんだけどさ、後でちゃんと無くなってた。怖いっつか不思議だよな。端強やんはどう思う？｣

端強は目を細めた。

｢俺、あんま青影のコトよく知らないんだけどさ、何かいつも、人のコト想ってますって顔してた気がする。それが歴史人物で花岡志乃丸みたいな有名な人だとは知らなかった。だって、あの人って何処かのお殿様の子どもだったんだろ？つー事は青影って｣

太一は端強が待ちきれなくなって、彼の言葉を横取りした。

｢雷青は宮仕えだったんだ。端強、オメェ話長ぇんだよ。｣

｢何言ってんだ太一。話俺に振ったの太一だろ？！｣

一音と晴香はキレた。