Love Difference 〜the long ago and the now〜
「何の……為に…?」

蘭の言葉に雷青は止まった。

「志乃兄殿に気持ちを伝える為…かな。……拙者は志乃兄殿の…好きだよ。」

そこで一回、雷青は溜め息をついた。

「拙者はその気持ち、伝えに行かないと。」

「じゃあ、その後どうするつもり?」

「そんなの、また後で考えれば良いよ。」

――約二分間、無言の時が流れた。

「……雷青ちゃんは、………本気なんだ。」

「当たり前だよ。これが最後の"仕事"になるかもしれない。それでも拙者は構わない。」

――さらに三分間、無言の時が流れた。

「じゃあ、行きなさい。」

「お蘭殿、許してくれてありがとう。」
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