鈍感彼女
「ありがとなー」
「おう。明日から遊びは楽しみだぜ~♪」
「はいはい」
有羽はそう言ってバイクを走らせた
家に着いたのは夜の10時
「兄貴、おせぇよ」
「ワリィ」
「有羽兄と遊んでた?」
「まあな」
家に入ると弟のたけるが立ちはだかっていた
「飯、コンビニ弁当だけどいいよな?」
「あぁ、ありがと」
たけるは中学2年
俺とそっくりと有羽は言う
そんなにも似てねえと思うんだけどな
「俺、兄貴と同じ高校入ることにした~」
「は?」
「俺、兄貴と一緒で頭悪いしサッカー強いしょ?」
「まあな」
たけるは小学校の時からサッカーをやってる
中学でもサッカー部で活躍はしてるけど...
「推薦で取ってくれねえかなー」
「推薦は私立じゃねえと無理だぞ。俺と同じ高校入りてえなら頭で入れ」
「チェー。結局勉強かよ...」
コイツも俺とそっくりで勉強は嫌いだ
スポーツは何をやっても活躍するが...