鈍感彼女


興味ないので、横を素通り


だけど、腕をつかまれる


睨むと、姫乃だった


「斗真...」


「誰、アンタ」


「っ...」


姫乃は驚いてる


「とりあえず、離せよ」


「...嫌」


「は」


拒否んなよ


早く離せよ


...期待しちゃうだろ...


「あたし...」


「姫乃」


「っ....」


姫乃は俺から手を離した


声を掛けた男は、昨日の奴だった


「なにしてんの?」


「何も...」


男は姫乃を抱き寄せた


俺は冷めた瞳で2人を見る


「...俺と別れて、もう新しい男?最低な女になり下がったな、お前も」


姫乃を見る


姫乃は怯えてる


...そりゃ当たり前か...


俺がこんな瞳で姫乃を見るのは初めてだから









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