鈍感彼女


俺らはどこまで似てるんだか...


「けど入試の問題、簡単だからなー」


「本当!?」


目を輝かせるたける


「全部基礎基本しか出ねえ。応用なんざ全然出ねえし」


そうそう


有羽でも受かったんだぜ?


中学時代から女遊びしかしてこなかった有羽が...


「まあ有羽兄が受かったんだしな」


「そうそう」


コイツも同じこと考えてたか...


「時間いっぱいあるで基礎基本を洗い直しとけ」


「へーい」


たけるは勉強するよりもサッカーしてた方がいいな


勉強してるとこは似合わねえ


「ほれ、勉強してこい」


「ういー」


たけるは2階へ上がって行った


ったく...


俺は案外面倒見がいいのか?


俺って何やってもいけんじゃね?


...アホらし


有羽のバカらしさがうつったか


何年も一緒に居るからうつっても変じゃねえか...


俺はコンビニ弁当を食って軽くシャワーを浴びてから眠った









< 11 / 113 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop