鈍感彼女
俺らはどこまで似てるんだか...
「けど入試の問題、簡単だからなー」
「本当!?」
目を輝かせるたける
「全部基礎基本しか出ねえ。応用なんざ全然出ねえし」
そうそう
有羽でも受かったんだぜ?
中学時代から女遊びしかしてこなかった有羽が...
「まあ有羽兄が受かったんだしな」
「そうそう」
コイツも同じこと考えてたか...
「時間いっぱいあるで基礎基本を洗い直しとけ」
「へーい」
たけるは勉強するよりもサッカーしてた方がいいな
勉強してるとこは似合わねえ
「ほれ、勉強してこい」
「ういー」
たけるは2階へ上がって行った
ったく...
俺は案外面倒見がいいのか?
俺って何やってもいけんじゃね?
...アホらし
有羽のバカらしさがうつったか
何年も一緒に居るからうつっても変じゃねえか...
俺はコンビニ弁当を食って軽くシャワーを浴びてから眠った