鈍感彼女


次の日、学校へ行くと有羽がふて腐れたように眠ってる


しかも俺の机で...


「おい、起きろ」


頭をペシッと叩く


「う...?」


「そこ、俺の席。代われっつうの」


カバンを机の中に入れる


だって薄いし~


「斗真、3組行こうぜ~」


「は?嫌だし」


「愛しの笹山姫乃ちゃんに挨拶しねえの?」


「しねえよ、面倒だし」


つうか居るかどうか知らねえし


「いいから行こうぜー」


「俺ァ却下」


「じゃあ他の女とイチャイチャしてろよー」


「分かった、行く」


「斗真って単純だわ~」


お前の方がだろ、と言い掛けて飲み込んだ


また面倒なことになるから...


どうせ笹山は居ねえだろ


けど俺が来たのは遅いからな...


ほとんど遅刻寸前


だって眠いんだし~


好きなだけ寝かせろって感じ


まあ屋上でよく寝てるけど








< 12 / 113 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop