鈍感彼女
次の日、学校へ行くと有羽がふて腐れたように眠ってる
しかも俺の机で...
「おい、起きろ」
頭をペシッと叩く
「う...?」
「そこ、俺の席。代われっつうの」
カバンを机の中に入れる
だって薄いし~
「斗真、3組行こうぜ~」
「は?嫌だし」
「愛しの笹山姫乃ちゃんに挨拶しねえの?」
「しねえよ、面倒だし」
つうか居るかどうか知らねえし
「いいから行こうぜー」
「俺ァ却下」
「じゃあ他の女とイチャイチャしてろよー」
「分かった、行く」
「斗真って単純だわ~」
お前の方がだろ、と言い掛けて飲み込んだ
また面倒なことになるから...
どうせ笹山は居ねえだろ
けど俺が来たのは遅いからな...
ほとんど遅刻寸前
だって眠いんだし~
好きなだけ寝かせろって感じ
まあ屋上でよく寝てるけど