鈍感彼女
「あ、居るよ!!」
笹山はもう教室に居た
教室の中で友達に囲まれていた
楽しそうに笑ってる
あの中で1番笹山が輝いてる
...て!?
俺、やっぱおかしい
笹山に会ってからずっと...
「?斗真、顔赤いぜ?」
「あ!?」
ちょっとキレ気味に有羽を見る
「...斗真、今日機嫌悪すぎやろ~」
「別に」
「あ!!斉藤君だ!!」
「あ、おはよ~♪今日も綺麗だね♪」
有羽は近寄って来た女の髪を後ろにサラッと流して微笑む
「あ!!斗真君!!!」
笹山が嬉しそうに手を振ってる
俺も振り返す
「斗真、行って来いよ」
「どこへ?」
「姫乃ちゃんのとこ」
「えー、別にいいけど」
「行って来いよ~!!」
「あ!?」
有羽が俺の背中を強く押した