鈍感彼女


「笹山、はよ」


「おはよう!!」


笹山が笑う


ドキッとした


「...今日から一緒に帰らねえ?」


「え!?」


「桐吾君!!笹山さんと付き合ってるの!?」


髪をクルクル巻いた女が寄ってくる


...化粧、濃すぎだろ


「は?」


「あたしが何回付き合ってって言っても付き合ってくれなかったのに?!」


「コイツは特別だから」


笹山が顔を伏せてしまう


...嬉しくねえのか?


「悪いけど、笹山借りるから。...行くぞ」


「姫乃!!後で話聞かせてもらうからね??」


笹山の友達がニヤニヤしていたのを横目に


笹山を連れてドアに行く


「あ、斗真。...あり?」


「悪い。今日授業抜けるわ」


「うい~」


怪しく笑う有羽を無視して笹山の手を強く握る


何処へ行くべきだろう


やっぱ保健室?


保健室=エロいことって有羽が毎日言ってたっけ


じゃあ笹山も知ってるのか?


ここは屋上か...









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