鈍感彼女
「ほら、居た!!!」
「あー?」
教室の中を覗く
背、高くて良かった~
「どれだよ」
全員同じ顔に見える
「あそこに居るじゃん!!」
有羽が指差す先には1人の女
なんか...女の子って感じが似合ってる子
「誰だよ、アイツ?」
「笹山姫乃ちゃん。綺麗な子だろ?斗真、あの子を遊び相手にすればいいじゃん」
「はぁ?」
何言ってんだ、コイツ...
「行こうぜ!!」
「ちょ、オイ!!!」
有羽が俺の腕を掴んで教室の中に入る
「ねえ、君~♪」
「え?」
笹山姫乃が顔を上げる
「うぉ...」
つい声が漏れる
なんつーか...綺麗な瞳をしてる
疑いがなくて、けどどこか幼くて...
「俺らと友達にならねえ?」
「...友達?」
声、可愛い~
...って!?俺、何考えてんだ!?